Up | はじめに | 作成: 2013-03-14 更新: 2013-03-16 |
シリーズ「再発見 日本の哲学」のうちの一つとなっている。 これを読み,そして書名に返って,なるほどと感心した。 「吉本隆明」はこのような主題なのだと,得心したわけである。 わたしにとって「吉本隆明」は,『擬制の終焉』(現代思潮社) であった。 そしていま,菅野覚明『吉本隆明』から吉本隆明のテクスト「なぜ書くか」を教えてもらうことになった。 習慣的な<書く>からは,「なぜ書くか」の問いは出て来ない。 「なぜ書くか」の問いが出て来るときのその<書く>は,<詩を書く>である。 「吉本隆明」を論じることは,「詩人」を論じることである。
いま,わたしの「吉本隆明」は,「なぜ書くか」と『擬制の終焉』のセットである。 「なぜ書くか」を以て書いて現れるのが『擬制の終焉』,という受け取りである。 他は全く無視というわけであるが,コアの捉えならこれでよいと思う。 そしてこれを機に,わたしの「吉本隆明」を書いておくことにした。 |