Up ハウチワカエデ : 花──冬芽・花・果実・種子 作成: 2009-07-02
更新: 2015-07-20





    浅井達弘 :「樹木だより・ハウチワカエデ」. 光珠内季報, 1997) より:
    • 雄花と雌花がある:
        雄花 : 長い花糸をもつ雄しべが8本あり,雌しべがない
        雌花 : 短い花糸をもつ雄しべが8本と,雌しべがある
        (「雌花」の所以は,雄しべが葯が裂開しないまましおれる──雄の役割をなさない──ため)
    • 雌雄異熟であり,最初に咲く花の雌雄が個体ごとに決っており,そしてつぎの3タイプ:
        @ 雄花先熟型 雄花 → 雌花( →雄花)
        A 雄株型   雄花 → 雄花
        B 雌花先熟型 雌花 → 雄花
    • 雄花先熟型と雌花先熟型はほぼ1:1の割合で存在し,開花型は個体のサイズとは無関係
    • 花序の中心から咲き始め,順々に側方の花が咲いていく。
      最初の花が咲いてから最後のつぼみが開くまでの期間(花期)は3週間〜4週間
    • 開花前のつぼみの時点から少しずつ小花柄を伸ばし,
      すでに咲き終った花(小花柄はほとんど伸びない)よりも外側にでた時点で花を咲かす
    • ハウチワカエデと同じような開花型をもつ北海道自生種には,エゾイタヤ,ベニイタヤ,ヤマモミジ


2014-05-20





この個体は,雌花先熟


雄花

雌花





2013-06-08



2015-07-20 (個体 01



2011-08-18




2011-10-30