Up 「シダレヤナギ」同定問題 作成: 2009-07-03
更新: 2013-11-05


  • シダレヤナギには,「シダレヤナギ」の絵の通りのものと,そうでないもの (すなわち,枝垂れない/枝垂れが顕著でないもの) がある。
    この違いの意味が何であるのかわからないため,本サイトではこれまで のカテゴリーを立ててきた。

    • シダレヤナギを考えるときの留意点:
      • シダレヤナギは外来種であり,現前のシダレヤナギは植栽かそれの野生化したもの。
      • 他の木との隣接等で日照が弱い部分は,枝・葉をつけない。 この場合,シダレヤナギらしくない形になる。
      • 枝垂れは,春夏秋と進むにつれ,より顕著になる。
      • シダレヤナギは,シロヤナギとも紛れる。 ──樹形,樹皮,枝,葉,花,冬芽のいずれも,互いにひじょうによく似ているところがある。
        実際,シロヤナギは,種として,シダレヤナギと近い (シダレヤナギ節に属する)。
      • シロヤナギとの種間雑種がある (「ユウキシダレ」)。

    • 「枝垂れないシダレヤナギ」に関する参考サイト

  • しかし改めて考えると,「枝垂れる」は「枝垂れない」と一緒でないと成り立たない。
    実際,シダレヤナギの当年枝は,ふつうに1mを超える。 もし「枝垂れる」が常態ならば,シダレヤナギの枝は地を這わねばならない。
    では,「枝垂れる・枝垂れない」はどんなしくみになっているのか?
    調べてみなければわからないが,論理的解は一意である。 即ち,《シダレヤナギは,枝垂れた枝を自分で落とす》となる。
    そして,《落枝の事情は,シダレヤナギのみぞ知る》とするとき,《シダレヤナギは,「時に枝垂れ,時に枝垂れない」が常態》というふうに考えられてくるわけである。

    というわけで,2013-11-05 をもち,本サイトは「枝垂れないシダレヤナギ」のカテゴリーを終了することにした。



(札幌市あいの里 道央新道沿い)