Up ズミ，エゾノコリンゴ，ハナカイドウ，ヒメリンゴの見分け 作成: 2009-07-02
更新: 2011-11-06

    ズミ，エゾノコリンゴ，ハナカイドウ，ヒメリンゴは，互いに他と見分けることが難しい。 ── 実際，葉・花・実によって容易に他と見分けをつけられるのは，つぎの通り：

    葉 花 実
    ズミ 　 　 　
    エゾノコリンゴ 　 　 　
    ハナカイドウ 　 ○ 　
    ヒメリンゴ 　 　 ○

    特に，ズミ，エゾノコリンゴは，この二つの間での見分けが困難なので，終始同定が困難。
    「葉の中裂」「花の色」による見分けがよく言われるが，これはズミ，エゾノコリンゴ，ヒメリンゴを通じて当てにならない。
    「果柄の長さ」も，当てにならない──ズミにも長いのがあり，エゾノコリンゴにも短いのがある。

    『北海道樹木図鑑』(佐藤孝夫, 亜璃西社, 2006) に，つぎの見分け方が書かれている：
      「芽中の葉が，ズミでは＜縦に重なる (2折り)＞，エゾノコリンゴでは＜包旋＞」
    素人目には見てもよくわからないので，このことをここではつぎのように表現しておく：
      「芽中の葉をピンセットで区分けしようとすると，ズミはできるが，エゾノコリンゴはグチュグチュになってしまう。」

ズミとエゾノコリンゴの比較──果枝
（エゾノコリンゴの方が，果枝がより長い感じ）
ズミ エゾノコリンゴ