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Ennos (2020), pp.126,127
新石器時代初期の人々は、成木の幹や、その丸太から切り出した重い厚板を使って家を建てていた。
しかしその後、萌芽更新という新たな森林管理の方法を編み出して、もっと小さくて扱いやすい木材を生産し、もっと速く簡単に家を建てられるようになった。
樹木の中には、切り倒されても枯れないものがある。
オーク、トネリコ、クリ、ハシバミ、ヤナギなど多くの広葉樹、および針葉樹のイチイは、幹についている休眠芽が再び芽吹く。
そして成長の速い若枝が何本もまっすぐ上に伸び、あっという間に長く太くなっていく。
その若枝を定期的に伐採すれば、直径と長さが一定の枝を安定供給できる。
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- 引用文献
- Ennos, Roland (2020) : The Age of Wood ── Our most useful material and the construction of civilization.
- Scribner, 2020.
- 水谷淳[訳]『「木」から辿る人類史 ヒトの進化と繁栄の秘密に迫る』, NHK出版, 2021.
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