Up 要 旨 作成: 2009-02-12
更新: 2009-02-12


    大局的な見方を欠くと,間違ったことをやってしまう。
    「3次募集」は,大局的な見方を欠くところから出てくる──大局的に物事を考えるところからは,「3次募集」のようなものは出て来ない。

    そこで,大局的な見方・考え方というものを,ここで簡単に押さえておくことにする。
    この作業を馬鹿にしてはならない。
    ひとはいつも,いまの自分を賢さのピークにいると思ってしまう。
    小学生も,自分をいっぱしの者だと思っている。
    自分をいっぱしの者と思っている大学教員も,この小学生と変わらない。


    「大局的」とは,現前 (presence) を延長する考え方である。
    いたって単純な方法論だが,効果は絶大である。
    ものごとは,僅かな延長で,様相が一変する。
    これは,<延長>が,現前を<相対化>する方法になるということである。

      簡単な例
      目の高さをつぎのように変化させる──風景は激変する:
      蟻の目の高さ,子どもの目の高さ,自分の目の高さ,建物の2階,デパートのビルの屋上,高層ビルの展望ラウンジ,飛行機,宇宙ステーション。

    ちなみに,学校教育は,教科が分担し合って,「延長・相対化」を教えていることになる。 ──「延長・相対化」の内容が,教科 (歴史,地理,生物,思想・哲学,‥‥) によって違ってくる。
    よって,教員養成系大学・学部の教員は,「学校教育」を守備領域にする者として,本来なら,大局的な見方・考え方が身に付いていなければならない。
    しかし,現実はこうはならない。
    カラダとは不自由なものであり,騙されやすい。