トップ・ダウン体制であっても,組織挙げての<破格>行動は,これの実行部隊になる下の者が支えることをしなければ,実現するものではない。
トップには,<破格>に手をつける理由がある。
立場がそうさせるのである。
しかし,下の者には,これに付き合わねばならない理由はない。
では,どういう力学があって,下の者も<破格>行動へと自ら進むようになるのか?
以下がこの力学である:
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トップ・ダウンに対抗するものは「意見・議論」であるが,これが既に機能しなくなっている。
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トップ・ダウン体制での組織では,「意見・議論」が雑になることと機能しなくなることの悪循環が起こっている。
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異論をつくる手間より,従う手間の方を択ぶ。
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集団と一緒の行動をとらない者は,一緒に行動しない理由を明らかにすることを,有形無形に求められてくる。理由を述べる論の作成が課されるわけである。
一方,一緒の行動をとる側にいれば,この作業は無用になる。
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「卑怯者にされたくない」の心理
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組織では,<多勢に無勢>の格好になった者は,自分が卑怯者にされていると思うようになる。
卑怯者にされたくないので,多勢の方に回る。
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