Up 要 旨 作成: 2009-02-07
更新: 2009-02-07


    トップ・ダウン体制であっても,組織挙げての<破格>行動は,これの実行部隊になる下の者が支えることをしなければ,実現するものではない。

    トップには,<破格>に手をつける理由がある。
    立場がそうさせるのである。
    しかし,下の者には,これに付き合わねばならない理由はない。

    では,どういう力学があって,下の者も<破格>行動へと自ら進むようになるのか?
    以下がこの力学である:

    トップ・ダウンに対抗するものは「意見・議論」であるが,これが既に機能しなくなっている。
      トップ・ダウン体制での組織では,「意見・議論」が雑になることと機能しなくなることの悪循環が起こっている。
    異論をつくる手間より,従う手間の方を択ぶ。
      集団と一緒の行動をとらない者は,一緒に行動しない理由を明らかにすることを,有形無形に求められてくる。理由を述べる論の作成が課されるわけである。 一方,一緒の行動をとる側にいれば,この作業は無用になる。
    卑怯者にされたくない」の心理
      組織では,<多勢に無勢>の格好になった者は,自分が卑怯者にされていると思うようになる。 卑怯者にされたくないので,多勢の方に回る。