<破格>は,一度手をつければ,常習癖になる。
大学院に定員割れが起こるとき,それは時代の大きな流れ (複雑系) の中にある。
3次募集は,これを解決するものにならないのはもちろん,絆創膏ほどの処方にもならない。
3次募集に手を染めた者が,これがうまくいかないのを見てつぎにやることは,新たな<破格>の案出である。
これには,つぎのようなものがあり得る,あるいは実際にある:
- 「入学試験成績優秀者」を定めて,授業料の免除や減額を措置する。
- 授業料減額
同種大学院の格安横並び,あるいは格安競争のチキンレース模様へ。
- 事実上の,無試験入学
- 受験料免除
受験生を誘い込み,そのまま入学へ (入試の有名無実化とペア)。
この2つは,「だれでも入れる大学院は,社会が修了者を評価しない」という意味で,大学院の自殺行為になる。
- 大学院の名称をキャッチーなものに変更
早晩,この名称を恥じることになる。
(教員養成系の大学院なら,「教育学研究科」の名称を保つのがよい。)
- 定員割れが目立たない形にコース再編,
早晩,軽率であったと後悔することになる。
(教員養成系の大学院なら,教科ごとに専修を立てる形を保つのがよい。)
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