Up 波・周期運動 作成: 2009-02-10
更新: 2009-02-10


    ひとは,最初に出会う物事を,絶対的・画期的なものに思う。
    そして,過剰な反応をする。
    過剰な反応をして失敗する。

    ながい時を経て,再びこれに出会う。
    そこで,<繰り返し>──「波」「山あり谷あり」──というものを知る。
    繰り返すことを知ったので,今度はこれに過剰な反応をすることはない。

    さらに進んで,山にいるときはつぎにやってくる谷を思い,谷にいるときはつぎにやってくる山を思うようになる。 山にいるからどうだ,谷にいるからどうだ,ということがない。
    これを,「余裕」とか「達観」と謂う。

    <繰り返し>を知るとき,正道・邪道を併せて知る。
    すなわち,「邪道は続かない・正道が結局勝る」を知る。


    ここに,大学院定員割れが現前になっている。
    <繰り返し>を知らなければ,これに過剰に反応し,破格を用いようとする。 知っていれば,このときの正道は何かと考える。