Up 複雑が見えないので,破格をやる 作成: 2009-02-06
更新: 2009-02-06


    ひとは,ものごとを複雑系として見ることができない。
    「○○を実現する行動」を想うときは,
      この結果は,○○を実現できた・できなかったのどちらか
    にしてしまっている。すなわち,
      同時にいろいろなことが起こってしまう
    という考えをもてない。

    そこで,「○○を実現する行動」をやれば,起こることがみな「想定外」になり,失敗する。 そしてもとに戻る。あるいは,既に本も子も無くしている。

    「大学院3次募集」でやっていることは,まさにこれである。
    この結果は,学生の獲得に成功・不成功のどちらか」のアタマになっている。 「同時にいろいろなことが起こってしまう」の考えがない。


    翻って,「破格」が認識されるのは,対象を複雑系として認識するようになるときである:
     これをすれば,とんでもないことが同時にいろいろ起こってしまう。
     だからこれは禁じ手/破格というふうになっているのだ。