Up この先の時間を展望 作成: 2009-02-14
更新: 2009-02-14


    国立の教員養成系大学・学部の修士課程は,昭和63年の免許法改正を契機にして平成8年度までに,すべて設置されるに至った。
    この修士課程が,構造的に定員割れを起こすようになったとする。 その定員割れは,発足以来の大学院の歴史のいまとして捉えねばならない。
    定員割れに対策するとは,この歴史に対策するということである。

    歴史が相手であるという意味で,「定員割れは時代の流れ」の言い回しを本論考は用いる。

    20年前後の時間をかけて変化した構造は,もとの位相に回復するのに,相応の時間を要することになる。
    それは短時間ではない。 回復の内容が<構造変化>だからである。
    構造は徐々にしか変わっていかない。