Up | 「規模縮小」 | 作成: 2009-02-14 更新: 2009-02-14 |
「さあ,どちらを取る?」と問われたら,ひとは,「質を保つために量を減じる」を取ると言う。 しかし,市場原理主義を雰囲気に感じると,「量を保つために質を落とす」をやってしまう。 ──「法人化」の国立大学は,これである。 「法人化」の国立大学は,大学院定員割れには<破格>で応じようとする。 <破格>を行うことで,大学院は自らを卑しくしていく。 「量を保つために質を落とす」である。 正気は,《大学院定員割れには「質を保つために量を減じる」で応ずる》の方にある。 「定員割れの場合は,交付金の相応分を返納する」の規則に従えばよい。 (これで何が困る?) 大学院の「規模縮小」は,定員割れ対策としては意味がない。 数字の上で定員を減らすことも,実質的な意味はない。 規模縮小としてコース再編をやるのは,愚の骨頂,愚の極みである。 ──こんな国立大学はある筈がないのだが,現実はありそうなのだから,<愚>というものは底知れない。 |