Up 受験生減少は, <惰性まかせ>の現象 作成: 2009-02-10
更新: 2009-02-13


    プロジェクトは,立ち上げるより維持する方が難しい。
    お定まりは:
      華々しく立ち上げられ,
      以後,惰性まかせとなり,
      急速に萎んでいく。

    教員養成系大学・学部の修士課程も,これに同じと考えるべきである。
    大学院を立ち上げてから以降,惰性にまかせる運営をしてきている。
    受験生を呼び込む<魅力>は立ち上げたときが最高で,以後自然減衰する。

    運営が惰性まかせになる理由の第一は,運営の方法論が持たれていなかったということである。 ──ここで「持たれていない」とは,「持たれていない」という意識もないということ。
    運営の方法論が持たれていないのに大学院を立てたということか?
    然り。大学院は,国策として,上から降りてきた。

    上から降りてくるものは,「本末転倒」の格好でスタートする。
    そして,たいてい,だめになるまでこの格好が改まらない。
    だめになってから,<考える>がスタートする。

    教員養成系大学院はいま,これまでになかった何かが起こっている。(「大学院定員割れ」の実際)
    ここは,大学院の意味を改めて考えるところである。それはすなわち,大学院運営の方法論がもたれていなかったことに気づいて,これの構築を開始すること。
    しかし,何が起こり始めているかというと,<破格>の算段である。
    <破格>行動は,本来なすべきことを隠蔽する。 だから,これを批判しなければならない。(本論考の趣旨)