Up 「3次募集」バブル 作成: 2009-02-06
更新: 2009-02-06


    「法人化」の国立大学は,「バスに乗り遅れるな」(横並び) をいろいろな形でやってきた。
     みんながこのバスに乗ろうとしている
    「このバスに乗り遅れたら,負け組になる」
    「乗っておけば,<みんなと一緒>の形がつくられるので,無難」
    そして今度は,「修士課程の3次募集」でそれをやりそうな気配がある。

    バスに乗り遅れるな」心理の先行で起こるのが,「バブル」である。
    「3次募集」は,これを阻むものが特に起こらねば,バブルに進む。


    大学院入試は,もともと年に1回であった。
    定員が埋まらない状態が続くようになってから,年2回になった。
    そしてこの度,「年3回」が出てきた。
    これは「破格」である。

    この破格は,不況のデパートが破格福袋をやり出すのと,同型である。
    破格福袋に状況を変える力はないし,将来性もない。
    そして,破格福袋のつぎは,破格度をさらに増した何かを作為しなければならなくなる。

    破格は,自分の身をもち崩すだけである。
    しかし,「バスに乗り遅れるな」心理状態に嵌ってしまった者は,ものごとの理を考えることができない。
    「法人化」の国立大学は,こうなっている者たちをトップに頂く格好になっている。 よって,事態は深刻である。