Up 要 旨 作成: 2009-02-07
更新: 2009-02-07


    大学院の入学試験は,昔は年1回で,前期と後期の合間に行われた。

    国立の教員養成系大学・学部は,昭和63年の免許法改正を契機に,平成8年度までにすべてが修士課程を設置した。
    この大学院も,「入学試験は年1回」の形でスタートする。
    ところが,定員がなかなか埋まらない状態がこの後続く。
    そこで,入学試験を年2回行うようになった。
    2回目のものは,「2次募集」と呼ばれ,後期の授業が終わった後に行われる。

    この「年2回」で定員が埋まらないとき,「前年並み/従来並みを実現しないわけにはいかない」のアタマになっている者は,「さらにもう1回」の破格行動に進もうとする。 これの実施は,時期的に3月になる。


    3次募集は,破格行動である。
    人は,自組織が窮地に陥っていると感じるとき,救出行動に進まねばならないと考える。 そして,「窮地」の含意として,この救出行動は破格行動──「形(なり)振り構わず」──になる。

    人は,破格行動を使命感で行う。
    組織の中では,この破格行動が「正しい行動」になる。


    しかし,一般に破格行動は成り立たない。
    実際,3次募集にひとは集まらない。そして,3次募集の実施は大学破壊になる。 ──よって,3次募集やってはならない。 (「3次募集」(<破格>) は成り立たない)