Up 要 旨 作成: 2009-02-13
更新: 2009-02-13


    定員割れに対しある行動を起こすことに決め,そして実際に行ったら,それは既成事実になり,制度になる。 定員割れの認識やとった行動が間違いのときは,間違った制度をつくることになる。
    そこでひとは,「定員割れ」の事実認識に慎重になり,提案されてくる行動の内容チェックに慎重になる。──本来なら。

    大学執行部にとって,「定員割れ」は年度ごとの問題であり,数値の関係式である。
    一方,ひとつの年度の「定員割れ」には,前後の流れ (運動) がある。 意味が違っても数値の関係式にしたら同じということがある。 また,考慮する領域を拡げれば「定員割れ」の意味が失われてくる,ということもあり得る。

    大学執行部は,「交付金の定員割れ相当分を国庫に返納」という文脈で,「定員割れ」を関心事にする。 この文脈にのらないものは,捨象される。
    この捨象は,大学執行部の「定員割れ」対策の考え方にはね返ってくる。すなわち,現前の問題も対応方法も結果も単純に考えてしまう。 ──実際,<破格>が彼らの択ぶ手法になる。