Up 要 旨 作成: 2008-03-26
更新: 2008-03-26


    本論考は 2007-06-24 に開始している。 そしてこれまで,「教育行政」の論考に特に1章をあてるということはしてこなかった。
    それは,国立大学の「法人化」の問題をつぎのように定めたためである:

      国立大学の「法人化」の問題は,基本的に国立大学が自分の<主体性>をどう考え・扱うかの問題である。

    しかし,「自分の<主体性>を考え・扱う」ところの<主体>を国立大学に当て込むような方法は,ダメであることがわかってきた。 すなわち,国立大学についてはむしろ<主体>というものを考えない方が,すっきりした論になることがわかってきた。 ( <愚>の構造)


    「法人化」の国立大学のことは,あくまでも,川の流れに漂う木の葉のように考えた方がよい。 ──問題は,「主体」ではなく,力学的構造である。

    そこで,力学的な場・構造の整理が作業課題になる。 そしてこのときは,やはり「教育行政」を論考の最初の章にもってくることになる。
    ただし,「教育行政」が「川の流れと木の葉」の喩えの「川」というわけではない。 「教育行政」も「木の葉」である。

    どんな「木の葉」?──これを本章で考察する。