Up | 時代のサイクル | 作成: 2008-01-27 更新: 2008-01-27 |
生き残り競争は,「なりふりかまわず」に進む。 自分以外を「収奪」の対象と見なす。 個々が「後/他は野となれ山となれ」をやるので,社会が精神の面でも経済の面でも荒廃する。 「偽」が,この時代を言い表すことばとしてみなに受け入れられる。 しかし,ひとは「生き残り」のスローガンにやがて厭きる。 「なりふりかまわず」がもたらす社会の荒廃に嫌気がさしてくる。 そして,「真面目」が起こってくる。 「生き残り」に替わって「共生」のスローガンが出てくる。 「収奪」に替わって「貢献」の指向性が出てくる。
「共生」のスローガンが厭きられる。 「競争」のスローガンが清々しく感じられ,「競争」の「改革」に進む。 再び「収奪」へとスイッチされる。 以上は,時代のサイクルである。 ひとは,この「同じことの繰り返し」のサイクルから抜けられないようにできているみたいだ。 国立大学の「法人化」は,「改革」に振り子が振り切った時代の産物である。 いま時代は,「改革」から「真面目」にだんだんと戻り始めている。 |