Up 窮地の悪循環 作成: 2007-12-25
更新: 2007-12-25


    王は,「改革」を<真>として,これの実現を国民に下知する。

    王の<真>は,どこから出て来たのか?
    王の思い込みであるか,あるいは怪しい者から吹き込まれたものである。
    王はその<真>について素人であるが,これを下知する。
    <真>実現の事業は,最初から危うい。構造的に危うい。

    国民は王が下知してくる<真>を,個人では<偽>とする。
    しかし,「国民」としてはこれを<真>とする。(「裸の王様」)

    危うい事業を始めた組織は,窮地に陥る。
    しかし,構造上,この事業を止めるものが存在しない。
    窮地での<目先のしのぎ>は,窮地をさらにひどくする (窮地の悪循環)。

    窮地の悪循環は,組織が<破局>を迎える形で止まるしかない。