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国立大学の方から行政を指導

作成: 2007-08-30 更新: 2007-08-30

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「法人化」による国立大学破壊の問題において，国立大学は行政とどのように対するべきか？ 基本は，国立大学の見識を高くしっかり示すこと。 実際，国立大学から適切なリアクションがやってこない行政は，不幸である。 国立大学が何をされても寡黙で従順だと，行政はどうしても国立大学をみくびり，図に乗るようになってしまう。 そして，施策で誤る──国益を損なう。 『成長力強化のための大学・大学院改革について』 (経済諮問会議有識者議員提出資料, 2007-02-27) は,「図に乗ってしまう」の一例。 図に乗せてしまったのには，国立大学の側に責任がある。 本来国立大学は，知の府として，「国立大学に対し軽薄にものを言ったら，コテンパにやられる」というふうでなければならないものだ。しかしいまは，そのように立つことが役割であるということが，忘れられている。 「反権力」の裏返しで権力を高くまつりあげる手合いが，「戦略的一時撤退」のような合理化をして，行政べったりをやるのが，いちばんまずい。