Up 「費用対効果比」の考えの用い方 作成: 2009-06-10
更新: 2009-06-10


    「無駄」を捉えようとするときには,「費用対効果比」の考えを用いる。
    一方,研究費・研究旅費の費用対効果比は,考えにくい。
    なぜなら,<効果>が直接的でないからだ。
    けさ食べた○○の効果を言うことはできないが,これとまったく同じ構造で,研究費・研究旅費使用の効果を言うことはできない。

    実際,ある営みの「費用対効果比」は,つぎのように考えるべきものである:
    その営みに対置される別の営みが考えられるとき,
    両者の「費用対効果比」を比較する。

    「予算の重点的配分」としての学長裁量経費プロジェクトに対しては,この方法で「費用対効果比」を考える。
    研究費・研究旅費に対しても,この方法で「費用対効果比」を考える。
    そして後者に特徴的なのは,つぎの点である:
      <別の営み>を考え出すところで,すでに困難がある。