Up 「研究費・研究旅費」の意味 作成: 2009-06-10
更新: 2009-06-10


    「予算の重点的配分」では,いちばんに人件費が削減され,さらに研究費の削減,研究旅費の削減に及ぶ。

    研究費・研究旅費の削減に及ぶのは,研究費・研究旅費が「無駄」に見えるからである。
    そして,研究費・研究旅費が「無駄」に見えるのは,研究費・研究旅費の意味を考えられないからである。

    研究費・研究旅費の意味は,目に見えない
    そして,ひとは目に見えないものの意味を考えられない。

    大学は,<人材>で成る。
    大学のスタッフは,<人材>と成り<人材>であることを保つ。
    研究費・研究旅費の配分は,「<人材>と成り<人材>であることを保て」と指示していることになる。

    研究費・研究旅費の削減に及ぶのは,研究費・研究旅費が「無駄」に見えるからである。
    そして,研究費・研究旅費が「無駄」に見えるのは,<人材>がタダに見えるからである。

    <人材>をタダに見る雰囲気が醸成される組織では,当人たちにはその意識がなくとも,精神がすさんでくる。 大学の体裁ばかりに気が回り,精神の荒廃を放ったらかしにする。
    これが,「研究費・研究旅費の削減」の位相である。