Up 要 旨 作成: 2009-01-24
更新: 2009-01-24


    「改革」バブルの最中につくられた「大学評価」は,バブルが終わった後にもそのまま残る。
    大学執行部は,「大学評価」に萎縮する。 『中期計画・中期目標』を作文した大学は,この作文による自縄自縛の体(てい)となり,硬直化する。
    旧共産主義官僚国家の「○か年計画」みたいなものに,いまの国立大学は嵌っているわけだ。

    官僚主義の難点は,一旦つくったものは変更できないということだ。
    不合理やナンセンスがどんなにはっきり目につくようになってきても,それは変えられない。

    「改革」バブルが終わって,「法人化」の国立大学は梯子を外された格好になる。 しかし「大学評価」が残っているので,大学は「改革」の格好を保とうとする。 そしてそのために,「破格」に手を出す。

    「破格」のつぎに「破格」は続けられない。 しかし,一回やってしまった「破格」は,継続されるべき前例・制度になる。 後任になった者は,この前例・制度を受け継いだ上,「改革」の格好を保たねばならない。

    実際に起こりそうな「破格」として,どんなものがあるか?
    「受験生の2次募集の2次募集」などは,その一つである。