Up カンニング学生を生む授業のタイプ:放任型と難解型 作成: 2008-07-16
更新: 2008-07-17


    カンニングは,基本的に,「合格点をとるためには,カンニングするしか方法がない」者がやる。 そして,「合格点をとるためには,カンニングするしか方法がない」者とは,「全然準備ができていないまま当日試験場に出てくる」者のことである。

      この逆は,成立しない。 すなわち,「全然準備ができていないまま当日試験場に出てくる」者が必ずカンニングするわけではない。
      実際,つぎのような考え方をする者は,「全然準備ができていないまま当日試験場に出てくる」者になる:

      1. 試験を受ければ,どんな答案でも合格点をもらえる。
      2. 全然準備をしないでも合格できるような試験が,出される。
      3. 追試・レポート等の「救済」措置があって,最後には合格をもらえる。


    「全然準備ができていないまま当日試験場に出てくる」学生には,つぎの2タイプがある:
    1. 怠学
    2. 試験に臨めるレベル (「わかる・できる」) にまで自分を高めることができなかった

    そしてこれには,つぎの授業の2タイプが対応する:
    1. 放任型 (これは,怠学の放任になってしまう)
    2. 難解型

    例えば,大学の専門数学の授業は,いまの学生にとってもむかしの学生にとっても,ずっと難解型である。