Up 自由主義を組織論のベースにしていない 作成: 2011-06-10
更新: 2011-06-10


    自由主義とは,個の多様性の解発 (release) を立場とすることである。
    大学は,この自由主義を組織論のベースにしていそうなものであるが,そうでもない。 自分と異なるふうに行動する者をけしからん者にしてしまうのは,他の多くの組織と同じである。

    ひとは,自分のことを正しい者にし,自分と異なるふうに行動する者をけしからん者にする。 小学生でもそうである。 実際,論理としてこうなるのである。 すなわちつぎのように:
      自分は正しい行動を択ろうとする者であるから,自分が択る行動は正しい。
    自分とは異なるふうに行動する者は,正しくない行動をしているわけであるから,けしからん者である。

    自分と異なるふうに行動する者をけしからん者にすることを精神風土にしてしまっている組織は,<取締り>体制に取り込まれやすい。
    そして,大学もこのようである。