Up 「トラブルの種は避ける」は,「差別」になる 作成: 2011-11-22
更新: 2011-11-22


    ある学会が,福島大学で開催することになっていた全国大会を,別の大学でやることにした。 被曝を問題にしてである。
    大会執行部は,「よかれの気持」でこれを措置した。 実際,「放射能被害の問題は本当のところではわからない」「妊娠中の人の参加に対する配慮も必要」となれば,この措置になる。それはよい判断だということになる。

    一方,「被曝は福島大学での大会開催で問題になるものではない──被曝は気にするレベルのものではない」の考え方をする者にとって,大会執行部の決定は「差別」になる。 大会執行部の決定は,非難されるべきものになる。

    「問題回避」「トラブルの種は避ける」は自然な行為であるが,避けられた側にとってそれは「差別」になる。 ──これが,「差別」の問題構造である。