Up 事業執行と不利益者 作成: 2011-02-18
更新: 2011-02-18


    人権問題を起こす/起こせる者は,<権力>である。
    (弱者は,人権問題を起こせない。)

    人権問題は,<権力>が悪者であるならば,わかりやすいものになる。
    人権問題は,悪者がいないので,厄介である。

    ひとは,よいことをしようとして,権力を持とうとする。
    権力をもったところで,そのよいことを実現する作業に入る。
    問題は,この「よい」が,自分が思う「よい」だというところにある。

    自分が思う「よい」は,別の立場では「よくない」になる。
    この「よくない」が,権力に抵抗する者の形になって,<権力>の前に現れてくる。
    <権力>は,必ず抵抗にあう。

    このとき<権力>は,つぎのような考え方をする者に,自分を変えていく:
    1. 「自分を邪魔する者は,「よい」を理解できない者であるか,あるいはもともと悪意のある者である。」
      「自分がこんなに献身的に働き,ひどくたいへんな思いをしているのに,周りは何もわかっていない/わかろうとしない。」
    2. 「よいことの実現には,ついて来れない者が出てくるが,これは仕方がない。」
      「よいことの実現に,犠牲はつきものだ。」