Up 全学一斉「人権・倫理」科目とは? 作成: 2011-02-06
更新: 2014-12-30



『「倫理はウザイ」』
オンラインブック版



掲載履歴
『「倫理はウザイ」』 (14-12-26)
  • 時代の変化が「差別する者」をつくる (14-11-18)
  • コスト感覚の変化が「差別する者」をつくる (14-11-18)
  • v.s.「ひとの目なんか気にするな」 (14-10-28)
  • 「切り捨て」に「差別」のことばをあてる? (14-10-03)
  • 「男女共同参画社会」の場合 (13-01-28)
  • 管理・統制:要旨 (12-12-10)
  • 「法に訴える」: 要旨 (12-11-20)
  • 「コンプライアンス」の異常性 (12-11-19)
  • 白黒をつけることは,難しいのではなく,無理 (12-11-19)
  • 法が出てくると,良識が引っ込む (12-11-17)
  • 争いは,どっちもどっち (12-11-17)
  • 勝てば「よい判決」, 負ければ「不当判決」 (12-11-17)
  • 「男女共同参画社会」 (12-02-09)
  • 「公平・平等」体制の必然形 (12-02-09)
  • 「公平・平等」の思考停止 (12-02-09)
  • 担当教員は, 「私語」の意味を捉え損ねる (12-01-28)
  • 「なぜ」が無い──学術/科学でない (12-01-28)
  • 「倫理・人権」を自分の専門外とする者の授業 (12-01-28)
  • 「解放」イデオロギーと「人権」モンスター : 要旨 (12-01-26)
  • 教室の私語は人権問題 (12-01-26)
  • 人権問題でないものを人権問題にするモンスター (12-01-26)
  • 「人権」モンスター:要旨 (12-01-26)
  • DV (11-12-20)
  • 善悪イデオロギー (11-12-17)
  • 教育的方便として「善悪」を使う (11-12-17)
  • 組織における個の<疎外> (11-12-17)
  • 組織論理は倫理問題 (11-12-17)
  • <迷惑をかけ合う>の均衡相は,<倫理>を現す (11-12-17)
  • 己が生きることは,他に迷惑をかけること (11-12-17)
  • 世界観と倫理 (11-12-09)
  • 倫理の複数スタンダード (11-12-09)
  • 「倫理」の多様性 (11-12-09)
  • 生態系は<倫理>を現す (11-12-09)
  • 学術的「差別」論の考究項目 (11-11-26)
  • 「差別」と革命イデオロギーの親和性 (11-11-26)
  • 「差別」の意味──「差別」概念の発生構造 (11-11-26)
  • 「女性差別」は「女性蔑視」ではない (11-11-24)
  • 「女性の社会進出」の文化人類学 (11-11-24)
  • 自由主義経済=勝組負組──敗者問題が人権問題に (11-11-23)
  • 勝手行動=加害行動──被害者問題が人権問題に (11-11-23)
  • 全体利益は犠牲を伴う──犠牲者問題が人権問題に (11-11-23)
  • 前衛主義=異分子弾圧 ──弾圧政策が人権問題に (11-11-23)
  • 「草食系男子」の意味 (11-11-22)
  • 「<性>を持ち込まない」の識見は「女性差別」に (11-11-22)
  • 同じ仕事をしているから,同じ給与」の自家撞着 (11-11-22)
  • 同じ仕事をしているから,同じ昇進」の自家撞着 (11-11-22)
  • 「差別」は,<悪者>が存在しない (11-11-22)
  • 「蔑視」の心理学 (11-11-22)
  • 差別はいけない」「差別をなくそう」の自家撞着 (11-11-22)
  • 「トラブルの種は避ける」が「差別」になる (11-11-22)
  • 「人権・倫理」科目運用のスタンス:要旨 (11-03-29)
  • 学生犯罪を出さない科目」は「人権・倫理」ではない
      :要旨
    (11-03-25)
  • 「不本意な研究活動を強いられる」タイプ (11-03-18)
  • アカハラにおける「悪意の所在」問題 (11-03-18)
  • アカハラの類型 (11-03-18)
  • アカハラの構造 (11-03-18)
  • 「講義主題の思考類型」各論: 要旨 (11-02-22)
  • 課程・科目を「組織を保てる課程・科目」に (11-02-22)
  • 教育・研究を「交付金を獲得できる教育・研究」に (11-02-22)
  • 大学における「人権・倫理」問題: 要旨 (11-02-19)
  • はじめに (11-02-19)
  • 「講師の思考類型の同定」が演習内容の中心に (11-02-19)
  • 「人権・倫理」のイデオロギー (11-02-19)
  • 権力は,引っ込みがつかない (11-02-18)
  • 抵抗を潰す──人権問題へ (11-02-18)
  • 事業執行と不利益者 (11-02-18)
  • バランスは<権力>に傾く (11-02-11)
  • バランス実現の方法は,役割分担 (11-02-11)
  • 「倫理」はバランスの問題 (11-02-11)
  • 生き残るためには,なりふりかまわず (11-02-11)
  • 組織を没倫理に進ませる構造的契機 (11-02-11)
  • 「倫理」のことばの使い方 (11-02-11)
  • 「どの教員も担当できる科目」? (11-02-10)
  • 箱物発想──内容を思考停止 (11-02-10)
  • 「人権」の訴えが当事者代行の形をとる場合 (11-02-09)
  • 「人権」のことばの用い方──用いる条件と形 (11-02-09)
  • 「人権・倫理」学のスタンスを択る (11-02-07)
  • 大学生に対する子ども扱いのもとを同定:
       大学のインテリジェンス劣化
    (11-02-07)
  • 学生犯罪を出さないための科目」とは? (11-02-08)
  • 自大学から学生犯罪/不祥事を出さない (11-02-08)
  • 科目の本質疎外の構造 (11-02-07)
  • リスク管理 (11-02-06)
  • ディスプレイ行為 (11-02-06)
  • 小学校「道徳の時間」の大学版 (11-02-07)
  • 「不祥事」抑止の効果をもつ科目 (11-02-07)
  • 科目開設の執行作業──「有識者会議」 (11-02-07)
  • 科目開設の意図──「不祥事」抑止努力を外に示す (11-02-07)
  • 発端 (11-02-07)
  • 「大学生の道徳の時間」? (11-02-06)
  •       『「倫理はウザイ」』

     

     本テクストについて

     はじめに


     第1部 「人権・倫理」とは?


     1 「人権」

     1.0 要旨

     1.1 「人権」の意味──「人権」の言語空間
      1.1.0 要旨
      1.1.1 「人権」のことばの用い方──用いる条件と形
      1.1.2 「人権」の訴えが当事者代行の形をとる場合

     1.2 権力と人権
      1.2.0 要旨
      1.2.1 事業執行と不利益者
      1.2.2 抵抗を潰す──人権問題へ
      1.2.3 権力は,引っ込みがつかない

     1.3 前衛主義と人権
      1.3.0 要旨
      1.3.1 前衛主義=異分子弾圧 ──弾圧政策が人権問題に

     1.4 全体主義と人権
      1.4.0 要旨
      1.4.1 全体利益は犠牲を伴う──犠牲者問題が人権問題に

     1.5 自由主義と人権
      1.5.0 要旨
      1.5.1 勝手行動=加害行動──被害者問題が人権問題に
      1.5.2 自由主義経済=勝組負組──敗者問題が人権問題に


     2 「倫理」

     2.0 要旨

     2.1 「倫理はウザイ」
      2.1.0 要旨
      2.1.1 「倫理はウザイ」
      2.1.2 倫理を説く者のクセ

     2.2 「倫理」の理由
      2.2.0 要旨
      2.2.1 己が生きることは,他に迷惑をかけること
      2.2.2 <迷惑をかけ合う>の均衡相は,<倫理>を現す
      2.2.3 生態系は<倫理>を現す

     2.3 「倫理」の位相
      2.3.0「倫理」のことばの使い方
      2.3.1 「倫理」の多様性
      2.3.2 倫理の複数スタンダード
      2.3.3 世界観と倫理

     2.4 組織論理と組織倫理
      2.4.0 要旨
      2.4.1 組織論理は倫理問題
      2.4.2 組織を没倫理に進ませる構造的契機
      2.4.3 生き残るためには,なりふりかまわず
      2.4.4 組織における個の<疎外>

     2.5 「倫理」はバランスの問題
      2.5.0 要旨
      2.5.1 「倫理」はバランスの問題
      2.5.2 バランス実現の方法は,役割分担
      2.5.3 バランスは<権力>に傾く

     2.6 善悪論
      2.6.0 要旨
      2.6.1 教育的方便として「善悪」を使う
      2.6.2 善悪イデオロギー

     2.7 倫理学/倫理哲学
      2.7.0 要旨
      2.7.1 「自然」
      2.7.2 「自由・社会契約」


     第2部 「人権」モンスター


     3 「人権」モンスター

     3.0 要旨

     3.1 「人権」モンスターとは
      3.1.0 要旨
      3.1.1 人権問題でないものを人権問題にするモンスター
      3.1.2 「人権」モンスターの思考回路


     4 「差別・不公平・蔑視」を人権問題にするモンスター

     4.0 要旨

     4.1 「差別」
      4.1.0 要旨
      4.1.1 コスト感覚の変化が「差別する者」をつくる
      4.1.2 時代の変化が「差別する者」をつくる
      4.1.3 「トラブルの種は避ける」は,「差別」になる
      4.1.4差別はいけない」「差別をなくそう」の自家撞着
      4.1.5 「蔑視」の心理学
      4.1.6 「差別」は,<悪者>が存在しない
      4.1.7 「切り捨て」に「差別」のことばをあてる?

     4.2 「不公平」
      4.2.0 要旨
      4.2.1同じ仕事をしているから,同じ給与」の自家撞着
      4.2.2同じ仕事をしているから,同じ昇進」の自家撞着

     4.3 「女性差別」
      4.3.0 要旨
      4.3.1 「<性>を持ち込まない」の識見は,「女性差別」に
      4.3.2 「女性の社会進出」の文化人類学
      4.3.3 「草食系男子」の意味
      4.3.4 「女性差別」は「女性蔑視」ではない

     4.4 「差別」の学術の方法
      4.4.0 要旨
      4.4.1 「差別」の意味──「差別」概念の発生構造
      4.4.2 「差別」と革命イデオロギーの親和性
      4.4.3 学術的「差別」論の考究項目


     5 「迷惑・被害・暴力」を人権問題にするモンスター

     5.0 要旨

     5.1 「迷惑」
      5.1.0 要旨
      5.1.1教室の私語は人権問題

     5.2 「被害」
      5.2.0 要旨

     5.3 「暴力」
      5.3.0 要旨
      5.3.1 DV


     6 「支配・抑圧からの解放」イデオロギーと「人権」モンスター

     6.0 要旨

     6.1 「支配・抑圧からの解放」
      6.1.0 要旨
      6.1.1 「自らの<被抑圧>に気づき<解放>されよう


     7 「法に訴える」

     7.0 要旨
     7.1 勝てば「よい判決」, 負ければ「不当判決」
     7.2 争いは,どっちもどっち
     7.3 法が出てくると,良識が引っ込む
     7.4 白黒をつけることは,難しいのではなく,無理
     7.5 「コンプライアンス」の異常性


     第3部  規律社会 

       組織経営は,組織の規律化に進む。
    そしてこれは,<生きる>の閉塞化になる。


     8 組織経営は,組織の規律化に進む

     8.0 要旨

     8.1 規律化は,衆愚感から
      8.1.0 要旨
      8.1.1 規律化は,衆愚感から
      8.1.2 責任感は,衆愚感
      8.1.3 規律化は,「人権侵害」「倫理に悖る」


     9 規律化は閉塞化

     9.0 要旨

     9.1 規律監視社会は,閉塞社会
      9.1.0 要旨
      9.1.1 逸脱をやることが,生きるということ
      9.1.2 規律統制は,自分に返ってくる


     第4部  対外的「人権・倫理」問題と内部的「人権・倫理」問題 

       大学にとって,内部的な「人権・倫理」問題は,どうということはない。
    どうということになるのは,対外的になってしまう問題である。
    実際,「人権・倫理」科目は,対外的になるような問題をできるだけ出さないために,設けられるものである。


     10 対外的「人権・倫理」問題

     10.0 要旨

     10.1 刑事事件
      10.1.0 要旨

     10.2 外部クレーマーから大学に訴えがくる
      10.2.0 要旨
      10.2.1 「迷惑行為」を訴えてくる
      10.2.2 「あるまじき行為」を訴えてくる

     10.3 アカハラ
      10.3.0 要旨
      10.3.1 アカハラの構造
      10.3.2 アカハラの類型
      10.3.3 アカハラにおける「悪意の所在」問題
      10.3.4 「不本意な研究活動を強いられる」タイプ

     10.4 セクハラ
      10.4.0 要旨
      10.4.1 「セクハラ」とは何か?
      10.4.2 「セクハラ」が人権・倫理の問題になる形
      10.4.3 「セクハラと受け取られたものがセクハラ」は本当か?


     11 内部的「人権・倫理」問題

     11.0 要旨

     11.1 授業モラルの低下/劣化
      11.1.0 要旨
      11.1.1 授業の質を問題にしない時世
      11.1.2 「だれでも担当可」の授業
      11.1.3 外部講師

     11.2 「成績不可」の問題
      11.2.0 要旨
      11.2.1 不可をださない「情」とは?
      11.2.2 不可を可に変える「情」とは?
      11.2.3 どうでもよい科目と忽せにできない科目の別
      11.2.4 教員の授業能力・授業実態が問われだすと‥‥


     第5部  「人権・倫理」科目の出自と科目の意味錯認


     12 「人権・倫理」科目開設への流れ

     12.0 要旨

     12.1 「人権・倫理」科目開設への流れ
      12.1.0 要旨
      12.1.1 契機
      12.1.2 科目開設の意図──「不祥事」抑止努力を外に示す
      12.1.3 科目開設の執行作業──「有識者会議」

     12.2 大学経営者が期待・想定する「人権・倫理」科目
      12.2.0 要旨
      12.2.1 「不祥事」抑止の効果をもつ科目
      12.2.2 小学校「道徳の時間」の大学版

     12.3 「戦略的科目」の位置づけ──科目の本質疎外
      12.3.0 要旨
      12.3.1 ディスプレイ行為
      12.3.2 リスク管理
      12.3.3 科目の本質疎外の構造

     12.4 箱物発想
      12.4.0 要旨
      12.4.1 箱物発想──内容を思考停止
      12.4.2 「どの教員も担当できる科目」?
      12.4.3 「大学生の道徳の時間」?

     12.5 「生き残り」のためのなり振り構わず
      12.5.0 要旨
      12.5.1 教育・研究を「交付金を獲得できる教育・研究」に
      12.5.2 課程・科目を「組織を保てる課程・科目」に
      12.5.3 広報主義──真実隠し
      12.5.4 謳い文句主義──虚偽・虚飾


     13 「学生犯罪を出さない科目」は「人権・倫理」ではない

     13.0 要旨

     13.1 「人権・倫理」科目発想の思考回路
      13.1.0 要旨
      13.1.1自大学から学生犯罪/不祥事を出さない
      13.1.2 「犯罪をするのは,人権・倫理の考えが無いから
      13.1.3 「大学生のアタマは,子ども並み
      13.1.4 「一人の犯罪者を出さないために,全員に授業

     13.2 「犯罪」と「人権・倫理」の関係
      13.2.0 要旨
      13.2.1 犯罪をしないのは,犯罪をしたくないから
      13.2.2 「犯罪」は「人権・倫理」の話ではない
      13.2.3学生犯罪を出さないための科目」とは?

     13.3 「人権・倫理」科目運用のスタンス
      13.3.0 要旨
      13.3.1 大学生に対する子ども扱いのもとを同定:
           大学のインテリジェンス劣化

      13.3.2 「人権・倫理」学のスタンスを択る

     13.4 イデオロギーの問題
      13.4.0 要旨
      13.4.1 「人権・倫理」のイデオロギー
      13.4.4 「講師の思考類型の同定」が演習内容の中心に


     第6部 「人権・倫理」科目運営者・授業担当者のタイプ


     14 狭量

     14.0 要旨

     14.1 専門は狭量
      14.1.0 要旨
      14.1.1 事象の小さく切り取った部分から一般命題を立てる
      14.1.2 <権威>を立てそのことばを一般命題にする

     14.2 「狭量」の含蓄
      14.2.0 要旨
      14.2.1 「自家撞着」
      14.2.2 「思考停止」
      14.2.3 「一方的」

     14.3 例
      14.3.1 「生命倫理」の授業
      14.3.2 「○○差別」の授業


     15 イデオロギー

     15.0 要旨

     15.1 「公平・平等」イデオロギー
      15.1.0 要旨
      15.1.1 「公平・平等」の思考停止
      15.1.2 「公平・平等」体制の必然形
      15.1.3 「男女共同参画社会」

     15.2 イデオロギーのイデオロギーたる所以
      15.2.0 要旨
      15.2.1 「男女共同参画社会」の場合


     16 「世間体/体面」

     16.0 要旨

     16.1 「ひとの目を気にしろ」
      16.1.0 要旨
      16.1.1 v.s.「ひとの目なんか気にするな」
      16.1.2 ひとの目を気にして生きるのは,生きるではない
      16.1.3 「世間体/体面」をうるさく言う者は,はた迷惑

     16.2 学生への「ひとの目を気にしろ」は,大学本位・教職員本位
      16.2.0 要旨
      16.2.1 クレーマー蔓延社会
      16.2.2 大学は,クレーマーに「コンプライアンス」対応
      16.2.3 「ひとの目を気にしろ」を教えるのは,墓穴を掘ることに


     17 「講義主題の思考類型」各論


     第7部  授業運営の実際


     18 管理・統制

     18.0 要旨

     18.1 科目運営の思想傾向
      18.1.0 要旨
      18.1.1 管理・統制主義に進む
      18.1.2 「倫理・人権」モンスターを自らやってしまう

     18.2 「私語」問題
      18.2.0 要旨
      18.2.1 授業のクオリティの低さに,学生は「私語」で応ずる
      18.2.2 担当教員は, 「私語」の意味を捉え損ねる


     19 講義/一斉授業

     19.0 要旨

     19.1 授業のクオリティ
      19.1.0 要旨
      19.1.1 「倫理・人権」を自分の専門外とする者の授業
      19.1.2 「なぜ」が無い──学術/科学でない


     20 演習/グループ別授業

     20.0 要旨

     20.1 <批判的思考>は,学生にとって未知領域
      20.1.0 要旨


     

     おわりに