Up 講義主題の思考類型: 要旨 作成: 2011-02-22
更新: 2011-02-22


    科目「人権・倫理」は,11回の講義と4回の演習という構成になっている。 11回の講義は,11名の教員が各1回担当する。 2回ないし3回の講義のつぎに演習となり,演習では先の講義の内容についてのディスカッションを行うとしている。

    「講師が話した内容」を演習題にすることは,「その内容を話した講師の思考類型」を演習題にすることである。 なぜなら,講師は真理のメッセンジャーではなく,ただ自分の思考類型を現す者だからである。
    実際,「人権・倫理」の問題は,いろいろなイデオロギーがこれを自陣に回収しようと努める。 異なる思考類型の布置の知識が無くてこの講義を聴けは,それは一つの思考類型への一方的傾斜になる。
    そこで,「批判」という方法が必要になるわけである。

    講義自身が,「批判」を方法にして,異なる思考類型の布置を自ら示すというふうになっていれば,演習での「批判」は軽減される。 反対に,講義が特定のイデオロギーの思考法を現すのみというふうであれば,演習はこれとのバランスをとるために,「批判」を重視することになる。

    そこで,講義の各主題について,それが思考されるときの思考類型はどのようかということを,ここで論じてみることにする。