Up 連座主義 : 要旨 作成: 2013-12-14
更新: 2013-12-14


    「指導」は,「連座」を好む傾向がある。
    この傾向の要素として,つぎの二つが挙げられる:
      1. 「指導」成果が大きく見える
      2. 思想傾向

      a.「指導」成果が大きく見える
    せっかく係わる仕事は,大きな仕事であったように自ら感じたいし,また周りにもそのように見せたいものである。
    一人の学生に対する「指導」は,部とか学年に対する「指導」に拡大したとき,より大きな仕事をした感じになれる。 「指導」成果の報告も,かたちになる。
    b. 思想傾向
    個人の犯罪に対しこの犯罪のもとを家族や社会の問題構造に求め,そしてこのような考え方をしない者を「正義」や「人道」,そして「教育」の考えに劣ると見る,思想傾向がある。
    「指導」がこの思想傾向の導くところになるとき,「指導」は連座主義になる。
    このときの連座主義の問題は,実際には処分者の拡大であるのに,「指導」側は「教育的」のつもりで得々としていることである。


    もっとも,「指導」の連座主義は,欺瞞である。
    教員個人では,ダブルスタンダードを用いる者だからである。
    即ち,自分の属する教員組織では,連座は受け付けるものではない。
    学生に対しは,連座を科す。

    一般に,ひとは,自分の属する組織では,連座を退ける。
    自分が管理支配する組織に対しては,連座を用いようとする。