Up 教育行政の振り子運動 作成: 2008-04-21
更新: 2008-04-21


    教育行政は,進歩主義 (「改革」指向) と保守主義 (地道/正道指向) を,およそ 15 から 20年周期で,行ったり来たりする (振り子運動)。
    どうしてこのようになるのか?

    教育行政に居る者は,「改革のオーガナイザ」を仕事にしている。 "If I build it, they will come." (「自分が笛を吹くことによって,みんなが踊り出す」) の思いをもっているわけである。
    しかし,教育は複雑系なので,教育行政が行う「改革のオーガナイズ」はたいてい勘違い・トンチンカンなものになる。
    そして,教育をメチャクチャにする。

    そこで今度は,「復旧」のステージに入る。
    「復旧」を仕事にして,しばらくやっていける。
    (「仕事がある」ということが,肝心な点である。)

    つぎに「世代交代」(=先の失敗の忘却) が起こる。
    先に,「教育行政は進歩主義と保守主義をおよそ 15 から 20年周期で行ったり来たりする」と述べたが,「15 から 20年周期」の意味は「世代交代」(=先の失敗の忘却) である。

    そして新しい世代は,「改革のオーガナイザ」を自分のミッションとして,「改革」づくりを始める。
    ──前にあったことの繰り返し。

    参考:農政がノー政になるのも,同じ構造。