Up 倫理は,自家撞着する 作成: 2014-12-10
更新: 2014-12-20


    倫理を説く者は,倫理を一般命題で述べる。
    一般命題は,多様な特個にあてていくとき,自家撞着する。


    例「生命倫理」
    「倫理・人権」科目の中に,「生命倫理」の授業がある。

    「生命倫理」の主題は,「生命」が人とペットのことなら,まだなんとか保てる。
    これに,家畜を加えると,食肉用家畜でなくとも,一挙に苦しくなる。
    食肉用家畜を加えると,完全な自家撞着になる。

    しかし,「生命倫理」を説く授業者は,ここで負けるわけにはいかない。
    <権威>を立て,そのことばを戦わせるふうにして,「生命倫理」の概念を保とうとする。

    ここで,「生命」を動物一般にまで拡げるとどうなるか?
    「生命倫理」の自家撞着は,もはや手当のしようがない。

    しかし,「生命倫理」を説く授業者は,ここで思考停止して済ませるカラダ (癖) をつくってきている。
    こうして,「生命倫理」の授業が成立することになる。