Up 倫理を説く者は,自家撞着を思わない 作成: 2014-12-10
更新: 2014-12-19


    倫理を説く者は,自分の世界を一般にしている。
    その世界を拡げれば,倫理はたちまち自家撞着する。

    翻って,倫理を説く者は,「自家撞着を思わない」を体質にしている者である。
    自家撞着に対し,これを思考停止して済ませることのできる者である。
    そういうカラダ (癖) をつくってきている。

    「自分の世界にとどまる」は,「地域性・時代性」の問題でもある。 即ち,「世界を拡げる」は,地域・時代の知識水準に制約される。 後世からこれを見れば,「ひどく狭い領域に閉じ籠もりつつ一般命題を立てる」の体(てい) となる。
    しかし,地域的・時代的な「自分の世界にとどまる」のその中で,さらに「個人の資質」としての「自分の世界にとどまる」がある。
    「倫理を説く者のカラダ (癖)」は,この位相で考察することになるものである。