Up 一面的思考癖に「専門は狭量」が重畳 作成: 2014-12-13
更新: 2014-12-20


    倫理を説く者の一面的思考癖は,これにさらに「専門の狭量」が重畳する。

    専門は狭量である。
    授業者は,専門をやっている自分の型を,授業にそのまま出す。
    これは,自分を「狭量の者」として示す格好になる。

    即ち,授業者は,事象の小さく切り取った部分から一般命題を立てる。
    小さく切り取った部分から一般命題を立てるのは,「専門の狭量」の一内容である。
    授業者自身は,小さく切り取っているとは思っていない。
    小さく切り取ったものを全体だと思っている。

    また,授業者は,特定人物を<権威>に立て,そのことばを一般命題にする。
    <権威>を用いて一般命題を立てるのは,「専門の狭量」の一内容である。
    授業者自身は,<権威>を用いて一般命題を立てるのを,あたりまえのことにしている。
    実際,これを自分の癖にしてきたわけである。

    「一般」は,領域を広げれば「一般」でなくなる。
    一般命題は,自家撞着する。
    自家撞着を曝す一般命題は,授業者の一面的思考癖の表現になる。