Up 「人権」社会は,クレーマー社会に 作成: 2014-12-29
更新: 2014-12-29


    「人権」は,方便である。
    ひとは,方便を使えない。
    使えば,必ず極端に向かう。

    モンスター・クレーマーが現れる。
    人権を説く者は,これを支持する。

    クレーマーは,クレーマーを呼ぶ。
    そして,人権を説く者は,これらを逐一支持する。
    人権を説く者の生業が,まさにこれだからである。

    こうして,社会は,クレーマー社会になる。
    「人権」社会の実現は,クレーマー社会である。

    社会は,平衡している系である。
    これまでの社会は,クレーマーを満足させる系に変化して,それで平衡しなければならない。
    「クレーマーを満足させる」は,体裁をつけて「コンプライアンス」と表現される。
    社会は,「コンプライアンス社会」で平衡しなければならない。

    「クレーマーを満足させる」は,系を一段階エネルギーの高い状態にもっていくことである。
    ここで,「エネルギーが高い」は物理学の表現であり,日常的表現に言い直せば「コストがかかる」である。

      註 : 「コスト」の意味は, 「手間 (労働量)・時間・資源・経費」である。

    「クレーマーを満足させる」(「コンプライアンス」) は,コストとのいたちごっとになる。
    社会は,これですっかり疲れてしまう。

    一方,クレーマー社会こそが,人権を説く者の生業が立つ社会である。
    人権を説く者は,自家撞着する。