Up 資本論=煩悩論 作成: 2009-06-07
更新: 2009-06-07


    「インセンティブ」は,他人の金を妬む習性の利用である。
    この習性を持つ者は,金で釣ることができる。

    他人の金を妬む者は,金に対して幻想を持っている者である。
    この幻想から免れるためには,金というものを理解しなければならない。

    『資本論』は,このためのよいテクストである。
    金を中心に展開されるゲームの現前に対し,「このゲームはいったい何ものだ?」というスタンスで資本主義が論究される。 ゲーム論であるから,幻想論・疎外論が自ずとこれの基調になる。
    そして,幻想論・疎外論は,見方を返れば煩悩論である。