Up 検閲に屈服の前例を自らつくらない 作成: 2008-05-28
更新: 2008-05-28


    「前例」をつくるとは,以後この内容が雪崩れ的に起こる臨界に立つということである。 それは「蟻の一穴」がつくられることであり,これより堰の全体崩壊が開始する。

    為政者は,つぎのことをやるようになる体質を自ずと形成する (どうしても形成してしまう):
      自分の不都合は,隠す。  
      この不都合を曝くものは,封殺する。  
    これは,国民の不幸であると同時に,為政者の不幸でもある (為政者はそう思っていなくとも)。


    検閲は,為政者の不都合隠しの一つの形である。
    これが通るようになると,為政者は無謬の存在になり,政権は独裁政権になる。 ──無謬の存在は,他と替わられる必要がない。

    よって,「検閲は,これを許してはならない」となる。
    そして,「検閲は,これを許してはならない」の実践的形は,「検閲に屈服の前例を自らつくらない」である。

    国立大学の教職員であれば,「検閲に屈服の前例を自らつくらない」を<自分の給料のうち>と心得るべきである。