Up 部局長の二面的性格 作成: 2009-06-21
更新: 2009-06-21


    部局長 (学長を含む) は,つぎの二面性をもつ:
    1. 部局担当幹部 (指導部員) ──中央指導を部局に降ろす
    2. 部局代表者 (部局員) ──部局の意向を指導部に上げる

    部局担当幹部と部局代表者の役回りは,対立する。 ひとりの人間がこの二つの役回りを同時にこなすことはできない。

    しかし,指導部は,部局担当幹部と部局代表者を一つにすることを,自分たちに有利と考える傾向がある。 すなわち,つぎのように考えるわけである:
    • 部局を直接統括できる。
    • 中央指導に伴う指導部と部局員の対立を曖昧にできる・緩衝できる。
    • 部局員の抵抗を抑え込むことができる。

    ここで,「部局員の抵抗を抑え込むことができる」とは?
    部局代表者は,部局員が抵抗する相手にはならない。 部局代表者に中央指導を下知させれば,部局員は「抵抗をあきらめる」になる。

     註 : しかし,指導部のこの戦術は,ただ自分を不利にしている。
    実際,このやり口は見え見えである。
    これの効用は,指導部に対する部局員の軽蔑・不信感をただ増すということである。 (一般に,卑怯・卑劣は嫌悪される。)