Up 「改革」に反射行動で対応 作成: 2007-11-19
更新: 2007-11-19


    「法人化」は,「改革」路線である。
    「改革」は,既存を改め,新しいものをつくる。
    行政は国立大学に<既存を改め,新しいものをつくる>を指示する。 そして,各国立大学はこの指示に従う──すなわち,<既存を改め,新しいものをつくる>に進む。

    <既存を改め,新しいものをつくる>は,<既存を改め,新しいものをつくる>で大学が成り立つことではない。
    <既存を改め,新しいものをつくる>で大学が成り立つかどうか?と考えれば,<既存を改め,新しいものをつくる>の是非が考えられることになる。
    しかし,心理学的にひじょうに興味深いことに,「<既存を改め,新しいものをつくる>先ずありき」が,国立大学の心理になった。

    事故に遭遇したとき,逃げる先・逃げ方を考えずに,先ず逃げる (現場から離れる)。 これは,事故遭遇時におけるひとの自然な行動 (反射行動──大脳以前) である。 この行動は集団パニックと通じるが,短時間で行動が要求される状況では合理的である。

    国立大学は,<既存を改め,新しいものをつくる>に対して,この反射行動 (大脳以前) を現した。