Up 総括の必要 作成: 2011-12-13
更新: 2011-12-13


    「将来計画」は,現前の「総括」を含意する。
    言い換えると,「総括」は「将来計画」の必要条件である。

    「総括」の意味は,自明と思われている。
    しかし,この<自明>の気分は,少し自省してみるならば,思考停止であることがわかる。
    実際,「総括」の意味・理由・方法を,下手なりにも論じられる者は,たいしたものである。

    なぜ,「総括」が必要になるのか?
    いまの教育組織の当事者が将来計画の当事者だからである。
    人は変わっていないのである。
    同じ者がいまと違うことを将来にできるためには,自分の押さえが必要になる。
    これを行うのが,「総括」である。

    総括のない将来計画は,どんなふうになるか?
    いまの教育組織が「生き残り」「バスに乗り遅れるな」「機会損失」の思考回路の所産なら,将来計画もこの思考回路でやられるところとなる。
    いまの教育組織が<思いつき>の所産なら,将来計画も<思いつき>でやられるところとなる。
    いまの教育組織がある特定複数の思考類型の対立とそれの均衡の形であるのなら,将来計画も同じ特定複数の思考類型の対立とそれの均衡の形になる。