Up 「教科に関する科目」担当部門のリストラ 作成: 2014-04-22
更新: 2014-04-22


    国立大学法人は,「ミッションの再定義」を課せられている。
    「ミッションの再定義」は,リストラである。
    そしてリストラは,不採算部門の廃止である。

    教員養成系大学の「不採算部門の廃止」は,構造的に,学術プロパーの教員の削減が中心になる。
    そして「教員養成に与っていない部門の廃止」が,このとき立てられる理由である。


    教員養成大学は,教員免許科目を揃えねばならない。
    これは,「教科に関する科目」担当部門の自前抱えを含蓄する。
    そして「教科に関する科目」担当部門の自前抱えは,学術プロパーの教員を多く抱えることである。

    この部門は,「教員養成に与っていない部門」としてなにかと批判されてきた。
    例えば,数学だと専門数学担当部門だが,これは「理学部の数学と同じようなことをやっていて,教員養成に与っていない」と批判されてきた。
    そしていま,教員養成大学の「改革」が政策になる時勢の中,批判がますますあからさまになってきている。
    教員養成系大学のリストラは,「教科に関する科目」担当部門のリストラを主調にしていく。