Up 「科目の使い回し」に乗らない 作成: 2014-04-22
更新: 2014-04-24

    「教科に関する科目」担当部門の自前抱えをやめることができれば，これは「教科に関する科目」担当部門のリストラになる。
    さて，これはやれることか？

    「自前抱えをやめる」は，「非常勤講師」がこれまでの方法であった。
    この度は，「複数大学間での科目の使い回し」がこれの内容になる。
    いま「連携」が唱われているが，「連携」の中身はこれである。

    しかし，「教科に関する科目」の使い回しは，端的に，無理である。
    無理であることは，シミュレーションしてみればわかることである。

    科目を使い回しする方法は，つぎの二つである：
    1. 他校履修
    2. 遠隔授業 (TVシステム)

    他校履修は，学生の移動である。
    これは，他校履修に丸一日あてるふうになる。
    このような科目履修は，教員養成大学のカリキュラムの中には据えられない。

    遠隔授業 (TVシステム) は，数学の授業には馴染まない。
    したがって，少なくとも数学の場合，それは「教科に関する科目」の授業に馴染まない。
    実際，数学の授業を一方に措くとき，遠隔授業 (TVシステム) は＜授業をやったことにする授業＞といったものになる。
    TV会議が＜会議をやったことにする会議＞であるのと，同類である。