Up 「免許更新講習」では,不合格を出せない 作成: 2010-09-12
更新: 2010-09-21


    大学は、講習を行い、講習の中で試験を行い、合否をつける。 否の成績をつけることは、<教職に不適格な現職教員>と判定することである。 この判定は、最終的・決定的ということに一応なっている。

    そこで、大学が行う判定は、大学に「判定者の資格問題」として返ってくる。 しかし,大学は判定者としての自らの資格を主張できない。
    実際、この資格が真に問われるとしたら、大学は「免許更新講習」を引き受けていない。 大学ははじめから無理を引き受けさせられたのであり、無理を引き受けさせたのは行政である。

    「免許更新講習」で不合格を出せない理由は,大学教員の資格問題だけではない。 <教職に不適格な現職教員>をあぶり出す講習・試験問題をつくるということが,そもそも無理なことなのである。 教員の適性は,ペーパーテストにのらない。

    こういったわけで,「免許更新講習」では不合格を出せない。
    大学は,不合格を出さないよう極力努めることになる。