Up 専門数学科目の状況 : はじめに 作成: 2009-12-02
更新: 2009-12-02


    数学教員養成コースは,「法人化」による大学再編,「改革」主導による課程再編・制度変更の結果,混乱を来している。
    その一つに,専門数学科目の構成の混乱・無秩序がある。

    大学再編で,数学教員養成コースの教員が一校に集まることになった。 この結果,札幌校数学教員養成コースの教員数は倍増となる。
    これまでの専門数学科目を複数で分け合うと,一人分の負担が少ないような見掛けを呈する。 「再編」科目の専門科目を使っても,一人分にすると +1にしかならない。

    「負担が少なく見える」の想いは,「専門外の役務を負わされる」の想いに進む。
    「専門外の役務を負わされる」を嫌って,専門科目の増設が行われる。
    そしてつぎが,いまの状態である:

        代数学 IIIIIIIVAIVBVAVB
        解析学 IIIIIIIVVVIVII
        幾何学 IIIIIIIVV

    ここで,これらの科目には,履修の順序を設けていない。
    階層を積み上げる方式で科目を増設するのでは,学生の来ない科目をつくるだけになる。 そこで,履修の順序を設けない方式にするわけである。