Up 授業ができていない/わかっていない 作成: 2009-12-06
更新: 2009-12-06


    大学教員の職に就いていることは,科目を考えることができる・授業ができるということではない。 大学教員は,科目を考えることができる・授業ができるから教員になっているわけではない。
    実際,かれらは,自分の科目・授業を他人からチェックされるとか,指導されるといった経験をもっていない。 少なくとも,大学の中ではそうである。

    自分が他と比較される環境をもたない者は,自分のベスト・エフォートをベストとイコールにする。 実際,そうであるしかない。
    こうして,大学教員はそれぞれが,自分はよい科目を提供しよい授業をしていると思っている。

    ここに,学生の点数がひどいとか,学生がドロップアウトするとか,学生が履修しないとかの事態になると,教員は自分はよいと思っているので,これを学生の問題にしてしまう。
    しかし,学生の点数がひどいとか,学生がドロップアウトするとか,学生が履修しないとかが全般的傾向として現れているときは,十中八九,その教員の科目の内容および授業に問題がある。