Up 概論が「○○学 I」に 作成: 2009-12-11
更新: 2009-12-11


    専門数学の授業を受けている学生の「わからない」は,「自分がどこにいるのかわからない」「世界がわからない」である。
    自分がどこにいるのかわからない場所から授業が始められ,以後ずっと,自分がどこにいるのかわからない状態を続ける。

    <世界>を持てることで,その中の話についていける。
    学習は,<世界>を持つこととその中の話がわかることが,スパイラルに循環し上昇するようになっている。
    話をきいているうちに,だんだんと世界が見えてくる」調の授業についていける者は,普通ではない。

    「自分がどこにいるのかをわからせる」「主題の<世界>をもたせる」を意識的に行う授業の局面を,「導入」と謂う。
    小さな主題であれば,導入も小さくて済む。 逆に,主題が大きければ,導入も大きくなる。

    ○○学の授業は,「○○学」の導入から始まる。
    「○○学」はひどく大きな主題であるので,これの導入もひどく大きなものになる。 それは,「概論」というものになる。 そしてこれには,「○○学 I」が丸々使われることになる。