Up 専門数学履修を教育法科目履修の要件にする効果と邪道性 作成: 2009-12-01
更新: 2009-12-01


    数学科教育法科目は,教員免許取得のゲートウェイ科目の意味をもつ。 よって,この科目の担当者は,学生の資格判定に慎重になる。

    この場合,学生の専門数学不履修が問題になる。 専門数学をやっていないで数学教員の免許を取得するというのは,考えられないことである。
    しかし,現実には,数学の能力判定までをこの授業の内容にはできない。
    そこで,《専門数学科目の応分の履修を,数学科教育法科目履修の要件にする》ということが考えられてくる。 実際,学生に専門数学科目の履修を促すこれの効果は,ひじょうに大きい。

    しかし,効果が大きいといっても,学生に専門数学科目を履修させる方策としてこれを用いるのは,邪道である。 学生を専門数学科目の履修に向かわせるのは,あくまでも,正道によらねばならない。