Up 短期成果主義・<粉飾>の精神風土に 作成: 2011-07-20
更新: 2011-07-20


    「桃栗三年柿八年」のことばがある。
    <成果回収に要する時間>の考え方を言い表すことばである。
    たとえば「桃栗一年柿三年」にはできないということである。

    「法人化」の国立大学は,短期成果主義をとるところとなった。
    「桃栗一年柿三年」を要求するところとなったわけである。

    教員は,「桃栗一年柿三年」を実現しなければならない。
    で,何をするか。
    桃もどき,栗もどき,柿もどきを以て「桃栗一年柿三年」を遂げたことにする。
    実際,<もどき>を方法とするしかないわけである。

    <もどき>をやるとは,<粉飾>をやるということである。
    <粉飾>がアタリマエのことになる。
    <粉飾>が,大学の精神風土になるわけである。