Up 学長の「リーダ」としてのタイプ 作成: 2006-01-08
更新: 2006-01-08


    大学の教員組織は,一つの専門家集団である。
    ここでの「リーダー」(すなわち,学長) は,専門的な力において個々を圧倒するというものではあり得ない。 多様な個のシナジーを上手に起こす能力が,「リーダー」に求められる資質になる。
    すなわち,「リーダー」のタイプをつぎの A, B を極にして考えるとき,学長は Bタイプである:

    リーダーの仕事 リーダー投入の理由 リーダーの要件
    A 部下に仕事を与え,協働を管理・制御し,ゴールに到らせる 仕事をつくってもらう ひとに与え,指示できる程度に,その仕事を知っている 大学のゼミ指導教員
    B 部下の協働をコーディネートする 仕事の統合における方針を決定してもらう 協働をコーディネートできる リストラのため,畑違いのところから経営者をスカウト


    ここで,コーディネート能力の要素として特に重要なものは:

    • 「個の多様性」の理解,「多様な個で形成される組織」の哲学・理念
    • 活発なコミュニケーションの体勢作り
    • 本質的につぎのことを考える (この問題を組織員に投げ返す)
      • 組織の本分・価値
      • タイムスパン (仕事のタイムスパン,仕事の効果が現れるまでのタイムスパン,効果持続のタイムスパン)
      • 資源の重点的配分
      • 費用対効果比
    • 各種経験値の高さ