Up (2) 教員養成学部における専門大学院の基本的な考え方  


平成11年度に、大学院設置基準が改正され、高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を専ら養うことを目的として、特に必要と認められる専攻分野について教育を行う修士課程(専門大学院)を設置することができることとなった。

専門大学院はその目的にかんがみ、専任教員のうち相当数は専攻分野における実務の経験を有する者とすることや、実践的な教育を行うため専攻分野に応じ事例研究、討論、現地調査その他適切な方法により授業を行うなどの適切な配慮が必要とされている。
専門大学院については、現在、いくつかの大学で教員養成以外の分野において、高度専門職業人として必要とされる資質能力等に応じたコース・カリキュラムや授業方法等を工夫しつつ、その設置が図られている。また、職業資格との関連も視野に入れた新しい形態の大学院や学位の在り方などについて、現在中央教育審議会大学分科会において検討が行われている。

教員養成学部における専門大学院の在り方については、これらの審議状況や免許制度との関連あるいは学校現場等からの需要の動向等様々な面を勘案しつつ、今後、別途検討していく必要がある。